バイクのハンドルカットの作業手順
バイクに乗っていて時々「ハンドルがちょっと流すぎるな」と感じることがないでしょうか。
大型バイクになるとかなりインパクトのある大きなハンドルをついていることがよくありますし、特に直線型のタイプのハンドルの場合、体格によっては長いと感じることもあると思います。
ハンドルカットは比較的簡単にできるカスタマイズの一つで、市販の「パイプカッター」を使用すれば簡単にできます。
ただし注意をしてもらいたいのが、パイプを一旦カットをしてしまうと元通りにすることができないということです。
もしカットをしてからやっぱり良くなかったということになれば、パイプそのものを新たに買い直して全体を交換しなければならなくなります。
カットをする時にはまずどのくらいカットするか(500mm前後くらい)を決めてその部分に印をつけておきます。
カット幅が左右で異なるとバランスが悪くなりますので必ず同じ長さずつをカットするようにしましょう。
カットをする前にグリップやシフトレバーなどがカットしたあともきちんと取り付けができるかどうかを確認しておくことも大切です。
グリップ部分から湾曲しているタイプのハンドルなどは、極端にカットをしてしまうと平行につけることができなくなることもあります。
パイプカッターは切りたい分を挟み込んで力を加えるだけで簡単に切れてしまいます。
切ったあとは断面が荒れているので、怪我をしないようにヤスリを使って表面をきれいに磨いてからグリップやハンドルを元通りに設置してください。
ハンドルカットをすることによるメリット
ハンドルカットをすることにより、ハンドル部分の操作が軽快になり、レスポンスが素早くなるというメリットがあります。
身長が小さく、腕の長さが短い人にとっては大きなバイクのハンドルは常に腕を開いた状態で運転することになるので疲労しやすいですが、カットにより腕を伸ばす幅が狭くなればその分楽に運転ができるようになります。
またカットをすることにより空気抵抗を減らす役割もあることから、車体全体がスピードアップをすることにもつながります。
気をつけたいハンドルカットによるデメリット
一方で純正品の形状を大きく変えることになるハンドルカットにはリスクもあります。
まず左右のバランスが崩れることで車体全体の安定性が低くなるということが挙げられます。
低速で走行する時にはレスポンスの良さがありますが、反対に高速道路などでエンジン回転数を上げるとハンドルがブレやすくなったり、急カーブを曲がるときにグラつきが起こるようになります。
またグリップ部分が短くなることで安定しなくなったり、設置方法が誤っていると正しく機能をしなくなることもあるのでセッティングには十分気をつけてください。