エンジンオイルに鉄粉が混ざる理由
オイル交換をした際、キラキラと光る小さなものがオイルに混じっているのを見たことがある方も多いと思います。
それは、エンジンオイルに混じる鉄粉です。
まず、この鉄粉がどこからくるのかを説明をしたいと思います。
エンジンの内部では、鉄の塊であるピストンが激しく上下運動をするという動きをしています。
1分間に何千回転、場合によっては1万回転を超える程の動きをします。
そういった動きをしているため、ピストンなどが削れないように潤滑剤としてオイルを入れているのですが、それでも多少は削れてしまうことがあります。
それがエンジンオイルに混ざる鉄粉の正体です。
この鉄粉ですが、新車時は特に多く出ます。
エンジンが回っておらず、バリが多くあるためです。
走行距離が進むにつれてバリは取れていくため、この鉄粉は少なくなっていきます。
新車購入時に慣らし運転が必要なのも、こういったバリを取るためです。
しかし最近の車のエンジンは精度が上がり、バリも少なくなったため慣らし運転は不要といった車も出てきています。
鉄粉対策はある?
エンジンの鉄粉が出ないようにする対策は、実はないというのが現在の見解です。
エンジンを動かすかぎり鉄粉は出てしまいます。
ですので、定期的に鉄粉のまじったオイルやオイルフィルターを交換することで対策としています。
オートバイのエンジンの中に入っているオイルは、量の確認はできるようになっています。
しかし鉄粉の混ざり具合をはじめ、質の確認をするには少し難しい構造になっています。
ですので、定期的に交換してしまう方法が一般的です。
走行距離や期間など、自身で交換のタイミングのルールを設け交換してしまいましょう。
オイルは半年に1度交換し、年に1度オイルとフィルターを交換する、という方法がメジャーです。
半年点検の際にオイル交換をしてみてはいかがでしょうか。
また、長距離を走る前や後、例えば何泊もするようなツーリングに行く前や、帰ってから交換してしまうのはいかがでしょうか。
オイル交換は自分でも可能です。
オートバイの点検がてら、自分で交換するのも愛着がわきますよ。
オートバイのオイル交換は、想像するよりも簡単にできます。
自分のオートバイの名前+オイル交換、で検索すると、よっぽどマイナーなオートバイでない限り交換方法がヒットすると思います。
また、多くの日本車ではいるドレンボルトの先端に磁石がついています。
この磁石に鉄粉を吸い寄せて、オイル内に戻らないようにする、という構造です。
この構造は意外と効果的で、社外品やアフターパーツでも取り扱いがあります。
自分のオートバイについていない場合は、1000円程度で購入することが可能ですので購入してみてはいかがでしょうか。