バイクに取り付けるスライダーとは?
転倒やふとした瞬間の擦れから愛車を守るために、スライダーを取り付けてみました。
このスライダーというのはバイクの保護パーツで、ライダーがブーツやニーパッドなどのプロテクターを着けるように、バイクを守ってあげるためのものです。
バイクショップに行くといろいろな製品が売られていて、素材も様々です。
カーボンやアルミ製のものもありますし、樹脂製のカラーリングが施されたものもあります。
シンプルなブラックやメタル調のものもあれば、レッドやホワイトなどの塗装がされたものもあって、選ぶ楽しみがあります。
パーツを守るために着けるものですので、バイクの中でも傷つきやすいところに装着します。
たとえば、アクスルシャフトに取り付けるスライダーはとても一般的です。
フロントタイヤを支えているシャフトですので、転倒の時に真っ先に傷つきやすいですし、このフォークが破損すると自走できなくなってしまいます。
そのため、スライダーを取り付けることで愛車を守れるというわけです。
他にも、エンジン部分の株を覆うエンジンスライダーや、マフラースライダーなどもあります。
もちろんそれぞれのモデルごとにパーツの形状が違いますので、スライダーもモデルごとに作られています。
質感や色などを合わせて、上手に組み合わせることでカウルを装着したような雰囲気になってカスタマイズの一環としても使えます。
スライダーを装着するメリットとは?
スライダーを突き出ているパーツなどに取り付けることで、路面に接触したり壁で擦ったりしてもパーツ自体に傷が付かないのがメリットです。
たとえ転倒して衝撃を受けてもスライダーが壊れるだけですので、高価なパーツを守れるというわけです。
また、パーツの上を覆うような形になりますので、外観が違って見えてイメージを変えるのにも良いです。
パーツごと交換するカスタマイズはできなくても、おしゃれなスライダーを選んで取り付ければデザイン性もアップします。
こうした保護機能の他にも、ライダー自身の負担を減らすというメリットもあります。
特にフレームスライダーがこの点で役に立つのですが、立ちごけした時のバイク引き起こしが楽になります。
フレームスライダーはバイクの側面に突き出た形になっていることが多く、立ちごけでバイクが倒れるとボディー全体ではなく、このスライダー部分が地面に付きます。
そして、ボディーが多少浮いた状態となります。
この浮いた部分に手を入れたり、足を入れ込んだりすることで、より簡単にバイクを支えて引き起こしができるようになるわけです。
立ちごけはどうしても起こりやすいものですので、これがあるというだけでなんとなく安心感を与えてくれます。