バイクの型式とはなに?
バイクのことをより良く知るためには、型式について理解しておくことが必要です。
バイクはメーカーや製造年月、モデルなどの違いがあって、外観は同じように見えるマシンでも中身や性能が大きく違うことも珍しくありません。
そうした違いを判別するのに役立つのが型式です。
自分のバイクの型式を知っていれば、新たにパーツを購入する時などにすぐにマシンに適合したものを見つけられますし、修理に出すときもスムーズに依頼できます。
このバイクの型式というのは、それぞれのモデルが持っている識別用のコードのことを指します。
どの型式もアルファベットと数字の組み合わせによってできていて、「8BL」とか「2BK」といった形で表記されます。
こうした型式はメーカーが勝手に名乗っているのではなく、行政機関によって認証されたものです。
というのも、日本国内でバイクを販売するためには必ず「型式認証試験」というものを受けなければならないからです。
これは国土交通省によって実施される試験で、国が定めるたくさんの基準をクリアしていることがチェックされて、そのモデルに対して固定の型式番号が認められ登録されることになります。
そのため、型式というのは法的にも重要な役割を担っているバイクの識別番号なのです。
バイクの型式の見方とは?
メーカーなどによって多少の違いはありますが、型式の基本的な構造な一緒です。
通常、型式は「8BL」とか「2BK」といった感じで、数字とアルファベットの3文字から始まっています。
その後、ハイフンでつながれて様々な数字とアルファベットが付けられます。
特に大事なのがこの最初の3文字で、排気量と試験でチェックされる排ガス規制の施行年を指しています。
たとえば「8BL」というのは、平成32年版の排ガス規制をクリアしたモデルであることを示し、これが251cc以上の小型二輪に区分されるモデルと教えてくれます。
「2BK」は平成28年版の排ガス規制をパスしていて、126ccから250ccの軽二輪に属するということが分かります。
このように、最初の3文字でバイクの大きさと作られた年数がだいたい分かるのです。
さらに細かく見ると、2文字目のアルファベットによってエンジンの種類が分かります。
「B」となっている場合は通常のガソリン車です。
一方で「A」が付いている場合は、それがハイブリッド車であることを示しています。
バイクではまだまだハイブリッド車は少ないので、たいがいはBクラスとなっています。
3文字目は、排気量と用途を示します。
かなり幅広い区分があるのですが、代表的なものとしては原付1種の「H」、原付2種の「J」、軽二輪の「K」といったものがあります。