二人乗りできる条件を解説
二人乗りに憧れ、バイクの免許を取得したバイカーの方も多いはずです。
しかし、バイクの二人乗りを行うためには免許の取得に加えて別の条件も満たす必要があるので、条件をしっかりと把握しないといけません。
条件は運転を行う側が満たす必要のあるものと、バイクに課せられるものの2つに大きく分けられます。
運転を行う側の条件のポイントは、普通二輪免許と大型二輪免許のいずれか、もしくは両方を取得してからの経過年数です。
経過年数が1年を超えていれば一般道での二人乗りが可能になりますが、この経過年数は普通二輪免許のものと大型二輪免許のものを合算可能です。
そのため、普通二輪免許と大型二輪免許を両方取得した場合に経過年数がリセットされることはありません。
普通二輪免許を取得して1年が経過している場合、その後に大型二輪免許を取得すれば、免許取得の直後から排気量400cc以上の大型自動二輪車での二人乗りが可能になります。
実際に公道に出て走る経験は問われませんが、できる限り経験を積んだ上で二人乗りの解禁を待ちたいところです。
ここまで書いた条件は一般道で二人乗りする場合のもので、高速道路で二人乗りをするためにはまた別の条件を満たす必要があります。
高速道路でバイクの二人乗りをするための条件は、普通二輪免許と大型二輪免許を取得してからの経過年数の合計が3年に達しており、かつ20歳以上であることです。
大型二輪免許を取得できるのは18歳からなので、いきなり大型二輪免許を取得した場合、3年が経過したのに20歳未満という事態にはなりません。
もっとも、いきなり大型二輪免許を取得することに否定的な教習所は多く、教習を断られる可能性も十分あるため、いきなり大型二輪免許を取得するのはレアケースです。
一方で普通二輪免許は16歳から取得できますが、最速で免許を取得した場合、3年が経過した時点で20歳になっておらず高速道路での二人乗りの解禁が遅れる可能性があります。
二人乗りできるバイクとはどのようなものか
運転を行う側が二人乗りの条件を満たしていても、二人乗り不可能なバイクでは公道で二人乗りを行うことはできません。
まず、排気量51cc未満の原動機付自転車の二人乗りは法律で認められていないので、ベテランドライバーであっても二人乗りは不可能です。
排気量51cc以上のバイクであれば概ね二人乗りは可能ですが、厳密には排気量51cc以上であっても無条件で二人乗りが認められているわけではなく、タンデムステップとタンデムシート、それに同乗者のためのベルトかグラブバーが備えられていないといけません。
定員2名のバイクは基本的にこの条件を満たしているものの、同乗者が長時間座るのに適していないものもあるので注意が必要です。
また、排気量51cc以上であっても、定員1名のバイクは構造変更申請をしない限り二人乗りはできません。